熊野本宮大社

 熊野本宮大社は、熊野那智大社・熊野速玉大社との「熊野三山」のひとつ。
全国に3,000社以上ともいわれる熊野神社の総本宮である。

熊野の神秘的な自然から生まれた信仰

熊野本宮大社

 熊野信仰は、もともと自然信仰から始まったとされている。那智は滝、速玉は巨岩、そして本宮は川・森への崇拝から。

  6世紀に伝来された仏教が、次第に神道と融和し、平安末期には、主神の家都美御子神は阿弥陀如来の化身とされた。そのため、本宮は極楽浄土の地とみなされ多くの皇族・貴族から庶民に至るまでその信仰を集めた。

熊野本宮大社旧社地「大斎原(おおゆのはら)」

大斎原

 熊野川・音無川に挟まれ、川に浮かぶ森のような大斎原(おおゆのはら)。
現在は小高い丘に立つ熊野本宮大社だが、もとの大社は熊野川・音無川に挟まれた中州「大斎原」に鎮座していた。明治22年の大水害により現在地に流失を免れた上四社を遷座したが、当時は現在の8倍の規模を誇っていた。

 大斎原はいまも杉木立に囲まれ、かつて社殿が建っていた場所には流失した中四社・下四社を祀る石造の小祠(正面左)と、摂社、末社を祀る小祀(正面左)が建てられている。

 現在の熊野本宮館前に立てば、日本一の大鳥居が望め、その後ろにこんもりとした森が見える。ここが大斎原である。大斎原へは現在の熊野本宮大社から約10分程、美しい田畑の間を歩いて到着する。
近くにいくほど、その鳥居の大きさに圧倒される。
大鳥居をくぐり、ひっそりとした杉木立の参道を歩くと、急に視界が開ける。そこがかつて社殿が立ち並んでいた地であり、360度 木々に囲まれた場所。極楽浄土を夢見て参拝した地である。


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